本文に広告リンクを含みます
ギターメンテナンス

ブリッジの高さとサドル溝の形状

この記事は約5分で読めます。

~弦高が自然に高くなった時ブリッジを下げていませんか?ネックの反りが原因なのでは?ブリッジはゴトー、サドルはKTSが有名~

ブリッジ・サドル、ネック、ナット、そしてテールピースも全部つながっています。

そしてこれらがバランスをとりあってギターやベースは音を奏でています。

初級者
初級者

え~と、そうか!

弦高が高い原因はブリッジの高さじゃないかもしれないってこと?

マチャペロ
マチャペロ

そうそう、弦楽器はバランス楽器だから、原因は違うところにある場合が多いんだよ。

そして取付の高さが変化すると他にも影響が出るんだ。

初級者
初級者

厄介な楽器だね!

その話難しそうだけど、聞いてみたいな。

《要点シリーズ》第1章『エレキの上達はメンテナンス次第』⑤ブリッジの高さとサドル溝の形状

まずはブリッジの話から

ブリッジは簡単に消耗するものではないので、形式変更する以外はメンテナンスや交換をする必要はありませんが、私のセミアコのブリッジは、製造後40年を過ぎてましたので、さすがに腐食がひどく、最近GOTOHのGE103B-Tに取り替えました。

GOTOHのGE103B-T
GOTOHのGE103B-T

ミリ規格なので 私のGRECO SV800にジャストフットでした。

サウンドハウス/GOTOH GE103B-T

むしろ、ブリッジそのものというより、部分パーツであるサドルの交換はよくやる工程ですね。

サドルについては、後で詳しくお話しします。

弦高=ブリッジ?ネックの反りやナットの高さはOKか?

まず、ブリッジの高さ調整についてですが、ネックの状態がOKかどうかを診てから行ってください。

ネックの反りをブリッジの高さでカバーするのは、ギターというバランス楽器の基本に反します。

ネックについてのページは、別に投稿してますが、ネックの状態がOKで、ナットの高さもOKなのであれば、はじめてブリッジで弦高調整することになります。

弦高を気にせず弾き続けていると、出来るはずだったことができないようになり、上達が遠のいていきます。

弦高は12フレットの頂点と弦の底面で計りますが、私のセミアコは1弦1.60~1.65mm、6弦1.90~2.00mmです。

計測は、私の場合は電子ノギスを使っていますので、細かい数字になっています。

意外とこれが知りたくて、ネット検索している人は多いんじゃないでしょうか?

弦高が高くなった/テールピースを下げたのでは?

弦高はネックに起因することの他、後述のテールピースの高さによっても変化しますが、これをなぜか気にしていない人が多いようです。

テールピースを低くすると、弦は反発力でサドルの上を弧を描いて通過します。

サドルの角で簡単に折れ曲がるわけではありません

このため、弦高が上がることになります。

反発力で弧を描きながら競り上がっているだけですから、チューニングも不安定になります。

このシリーズの別ページ「テールピースの高さと音色・弦高への影響」では、この事を詳しく説明していますので参照してみてください。

サドルの材質と溝の角度

また、サドルはKTSのチタン製に変えると、サスティンが飛躍的に伸びます

(これはGOTOHのGE103B-T用のサドルです。)

サウンドハウス/KTS PR-05 For GOTOH T.O.M GE103B,104B

私も付けています。

サドルはチタン製。テールピース高はワッシャーを重ねて調整出来る。
サドルはチタン製

倍音が出やすくなるので、好みがでますが、一度使うとやめられない、おすすめのパーツです。

テールピース高はワッシャーを重ねて微調整出来るようにしています

これはセットの既成品もあって、亜鉛ダイキャストのブリッジにチタンのサドルが初めから組み込んである物も市販されてますね…私はバラの方が安かったのでバラ買いしましたけど…。

GOTOH Ti103B-T(サドルのみチタン)

ちなみにサドル溝の切り方ですが、ネック側に少しでも溝が落ちていると鼻詰まりの音になるので、ナットの加工と同じく、とても神経を使います。

また、ブリッジの高さを変えると、弦とサドルの接触角度が変わるので、ベストな状態をキープするのが難しいのです。

ブリッジを動かすたびに大袈裟なことを毎回はできませんから、軽易な調整の方法として紙ヤスリ。

紙ヤスリを二つ折りにして、斜めに1~2回擦るだけでも音色が変わります。

ブリッジ高を変えたら、サドルと弦の接触状態もチェックしましょう。

なお、サドルの溝は、私の場合は深くは刻みません。

ノミで1回ハンマーして、筋を付けるくらいです。

それは、溝の形状を原因とした頻繁な加工を避けたいことと、弦の張力で溝が出来るので、それだけで充分だからです。

【まとめ】

弦楽器はバランス楽器です。

ギターブリッジの高さは弦高に影響しますが、本来、弦高はネックの反りが原因です。

ネックが正常で ナット溝が高すぎないのであれば、僅かな弦高調整になるハズです。

そういう場合にブリッジで高さ調整します。

サドルの溝をメンテナンスする人は少ないですが、溝の形状や弦の接触角が合わないと音色やチューニングに影響するので、紙ヤスリなどで修正が必要になります。

初級者
初級者

パーツどうしの関連性の話だったから、少しややこしかったけど、全体がバランスし合っているから、一つの変化が他に影響するいう事が良くわかりました!

マチャペロ
マチャペロ

そこが分かってくれれば良かったです。

パーツどうしの関連性を指摘する人は、意外と少ないからね。

machapero
machapero

《要点シリーズについて》
 通勤・通学の移動時間に、ボリュームのある記事に遭遇すると「この話は、つまりどういうことなの?簡潔に教えてくれないかなぁ!」と思うことが多々あります。
 このため、このページは出来るだけ短く、大事な要点だけをまとめてあります。
 要点シリーズになっているので、前後ページへのシフトやメニューを使って、毎日1ページづつ読んでいけば、自分で行うメンテナンスはバッチリです!

タイトルとURLをコピーしました