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ギターメンテナンス

サステインとエッジの向上/サドルの整形

この記事は約3分で読めます。

~DIYでサステインとエッジの向上/サドルを整形してサステインとエッジを向上/忘れてならないギターサドルのメンテナンス~

持っているギターを長年弾いていると あれ?サステインや音のエッジがなんだかオカシイ…と気付くことがあります。

弦に常に接触しているサドルやナット・フレットは サステインやエッジに大きく影響しますが メンテナンスしている人は少ないようです。

確かに 調整が難しくてデリケートな部品なので DIYとなると躊躇するかもしれません…。

machapero
machapero

気になってしまうと そのままにしておけないんだよなぁ~

私の場合は 作業イメージを頭に浮かべて よし出来そうだ と思ったら やらずにはいられないタイプなので これまで様々なギターメンテナンスをしてきました…。

中でも 弦が常時接触してる箇所の記事はこちらの記事ですね↓

今回は意外と忘れられているサドルのメンテナンスの話です。

チェックポイント

ナットもサドルも 指板側を頂点として 溝が斜めに刻まれているハズです。

これが経年で甘くなってくるので サステインやエッジ感が鈍くなってくるわけです。

また 〇で囲んだ図のように部品の背中に弦が乗っかってる場合があって 弦振動に触れて 少なからず音をコモらせている原因にもなります。

チェックポイント図
チェックポイント図

他にも 指板側の出口の断面にバリが出ていて 弦振動の振幅を妨げている事がよくあります。

この場合は 断崖絶壁になるように削れば修復出来ます。

さて 私のギターはどうでしょう…。

なんだか最近エッジ感が鈍くなったような気がしてるんです…。

過去に1~3弦のサドル溝を切り直したことがあって その時はサドルの背中部分の傾斜は整形しなかったんです。

施工前 3弦の頂点が怪しい
特に3弦の頂点が怪しい…。

早速 3つのサドルの背中を削って整形します。

本来 サドルを取り外して作業するものですが 万力の調子が悪いので ブリッジに付けたまま削り加工を強行します…。(マネしちゃいけません…)

作業開始

ヘッドセットルーペとリューターを使用

作業にはヘッドセットルーペリューターを使います。

サドルを付けたままリューターで切削
今回はサドルを付けたままリューターで切削

リューターの刃は高速回転してるんで 切削箇所で弾かれて他を傷つけないようマスキングテープを貼って養生します。

削ってる間は 歯医者さんになった気分です。

背中が斜め真っ直ぐになるように切削
背中が斜め真っ直ぐになるように切削

おっと!用心してたんですが ちょっと よそ見したら他を傷つけてしまいました…。

マスキングしてたんで大事にはなりませんでしたが…。

とりあえず こんな感じになるまで 斜めに削りました。

切削整形後
切削整形後

まだ 背中が丸い感じですが 危なっかしい作業なので 深追いはしません…目的が達成できれば見た目の仕上がりは優先しませんでした。

作業終了と評価

弦を乗っけると 弦の影でわかるように 斜めに刻んだサドル溝の頂点と「点」で接触していて 背中とは完全に分離しています。

弦との接触箇所をチェック
弦との接触箇所をチェック

音を鳴らしてみると もともと弦振動がデッドな状態になっていなかったので サステインは変わらず出ていて 施工後の違いは分かりにくかったですが エッジについては明瞭になったのがよくわかりました。

仕上がりは上々なので これで完成で~す。

まとめ

ギターを弾く人の中には サステインやエッジをもっと出したいから ピックアップを交換したいと思う人が多いのではないでしょうか?

高価な部品に交換する前に 今持っているギターをメンテナンスして 能力を最大限引き出すことが必要なのではないでしょうか?

今回は意外と忘れられているサドルのメンテナンスを記事にしました。

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