~ナット交換/弦の太さ変更でナットも交換/マイギターのSV-800にはグラフテックPT-6060を加工すると丁度イイです~
これまで長年使っていた弦のサイズは10ー52
今回 10ー46にゲージを細くしたので 広がっているナット溝でチューニングに揺らぎが出るようになりました
このため 新しいナットにマウントし直すことにしました
ゲージダウンしたのは 加齢に伴う握力の低下が原因です
トホホ…
これまでナットの交換や加工は 何度もやったことがあるので このサイトでも たくさん記事にしたことがあります
例えばコレとか…
ところが 久々の作業では 削り過ぎのミスを犯してしまいました
今回は この注意点にもフォーカスを加えた記事になってます
ナットの交換開始
注意点を失念して痛恨のミス
今回は 私が40年以上使っている Greco SV-800 が対象なので ナットサイズは
Width(幅)約6mm
Length(長さ)約43mm
E to E:約35mm
通販のナット一覧を探して これに近い いつものグラフテックPT-6060(溝付きです) を調達しました
サウンドハウス:ギターナット一覧 サウンドハウス:GRAPHTECH / PT-6060-00ところが ナット高の基点をRのトップ(3~4弦)にすることを失念して 痛恨の切削ミス…
両端の高さ ばかりを見てました
マウントするまで気付かないのですが 弦を載せて テンションを加えると ナットが沈んで ビビりが出てしまいました
経験的に この注意点(コツ)は承知していたはずなのに…
ナットを再購入してやり直しです
気を取り戻して再作成
今度はミスできません
まずは ナット幅を削ります
少し大きい物を購入して 削っては はめ込み を繰り返しながらベストな厚みにします
ナットの厚みを切削する時の注意点
どのような工作作業でも同様ですが ネック溝に差し込むタイプの場合は ナットの切削面の面取りをこまめに行って マウント具合を確認することが大事です
これを怠ると 着床が悪くカタカタ動いたり 弦でテンションを加えた段階で沈み込んだりします
しっかりナットがネックに着床しました
課題はナットの高さ調整
次は 前回失敗した工程です 丁寧に作業します
まずは3~4弦の高さだけ見る
削って3~4弦の3フレを押さえて 1フレットとの隙間をチェック→ また削って繰り返します
この時の注意点は テンションを加えて確認することです…弦が浮いてますから
【重要】高さ切削終了の目安
そろそろイイかな?と思ったら
私の場合は 1フレを押さえて 2フレと弦の隙間を参考にします
次に 3フレを押さえて 1フレと弦の隙間を見ます
上記の 2フレの時と同じくらいの隙間かチェックします
ナットの高さを切削する時の注意点
ここでは3~4弦に基点を置くので 1弦や6弦の隙間が大きいからと言って ナットの底面を削って全体のポジションを下げてはイケマセン
最後に1弦と6弦の溝を下げる
私は 100均の丸棒ヤスリの先端で 溝幅を考慮しながら掘り下げて 弦のポジションを下げています
この最終工程で ナット溝の傾斜角(ペグ側を低く)の加工も行います
ナット交換終了
ちょっと溝が深く見えるかな…www
弾き込んでいくうちに 音味やチューニングに影響があるようだったら ナットのトップを削って 弦が露出するようにするかもしれません↓
後日の修正
少し修正しましたwww
施工後のチェック
一晩たって 弦高と弦の載っかり具合(溝の傾斜など)のチェックをします
①1フレ押えの♯が抑制出来ているか(明らかに#する場合 ナット弦高が高い)
②開放弦をピッキングした音は エッジが効いているか(溝傾斜が付いているか?)
③開放弦のサスティン
まとめ
・ナット厚を切削して仮マウント
・高さを3~4弦でチェック
・チューニング状態のテンションを加えて フレット上の高さチェックと切削の繰り返し
・こまめに繰り返せば失敗しない
・最後に 1弦 6弦の溝を下げる
ナット高のチェックをミスして やり直した記録です
作業の注意点も盛り込めたので 溝付きナットを交換する時の参考になるかと思います