~白メダカって釜揚げしらすみたいだと思いませんか?/ディスカスやエンゼルフィッシュの繁殖飼育から原点に戻りメダカの飼育へ~
以前は熱帯魚の飼育に凝っていました。
グッピーやネオンテトラ等のカラシン系、つがいになるグーラミー、エンゼルフィッシュ、そしてついにディスカスをたくさん飼育していました。
メダカ飼育の前は熱帯魚だったのね?
メダカ飼育にしてからは何年経つの?
たぶん20年は超えたと思うよ。
これまでの話を聞いてみたいな。
今の家に転居してきた平成8年以前は、会社の寮だったから一般的な60㎝水槽と45㎝水槽を使ってささやかに熱帯魚飼育をしていました。
今は白メダカ飼育に凝っています。
白メダカは通販でも売ってますが、宅配事業者の方は生体を運ぶのって気を使うんでしょうね…。
白メダカ生体初めの頃は熱帯魚飼育から始まった
ずいぶん以前のことですが、アクアリウムが流行したことがありました。
透き通った光輝く水、ゆらゆら揺らぐ水草や水の音を聞いていると、その水槽を何時間鑑賞していても飽きない「癒し」が私の心を揺り動かしたのです。
そして、熱帯魚を飼い始めるとすぐに熱中するのは繁殖ですね。
グッピーの時は私達が何もしなくても勝手に増えるのですが、もっと増やそうとするなら、親に食べられないように隔離すると、困るくらいに増殖します。
小っちゃい赤ちゃんを見ては癒され、大きくなるにしたがって今度は色柄が気になり始めます。
人間の悪い癖ですでに選別意識が始まってくるんですね。
グーラミーについても同様に色柄が気になるのですが、鮮やかな体色はオスだけでメスは小さな体で体色は地味過ぎるくらい見劣りします。
今度はそれよりも、あの奇妙な体系とホバリングする泳ぎ方が面白くて魚類の完成形のように感じていました。
エンゼルフィッシュによる大惨事と大繁殖(当時)
もらってきたエンゼルフィッシュやゴールデンエンゼルの5~6匹を水槽に入れた時のことは今でも忘れません。
翌日になったら大量にいたネオンテトラ等のカラシン系が一匹もいなくなっていたのです。
エンゼルフィッシュは見た目と違って凄くどう猛で、一緒に水槽にいる小さな魚を食べつくしていたのです。
私の無知が引き起こした大惨事でした。
そんなことがあって、しばらく月日が経ってから「エンゼルフィッシュを繁殖している人って知り合いには居ないなぁ。」と、ふと思ったのがきっかけで、2つある水槽の1つに仲の良さそうな2匹を入れて、素焼きの鉢を逆さに入れ、卵を産み付けるか試してみたのです。
すると何の手間もいらずに鉢の表面にびっしり卵を産み付けてくれました。
仲の良いつがいは胸びれで卵に新鮮な水を送り続けます。
子を育てる親の本能はみんな同じなんだと思ったのを覚えています。
孵化率はかなり高かったと思います。
稚魚にはブラインシュリンプを与えます。
ブラインシュリンプは別途ペットボトルに顆粒状の卵を入れて、少しの塩を入れてエアレーションすれば2日で孵化します。
小学生の頃授業でやった「シーモンキー」あれですね。
沢山の稚魚はどんどん成長し、四角形を斜めにした体になって泳ぎ始めます。
200匹くらいのエンゼルフィッシュが10円玉くらい育った頃、このまま飼いきれないので、近くの熱帯魚の卸問屋にアポを取って持ち込んだところ、ゴールデンエンゼルが中々入荷しない時期だったらしく、文字通り1匹10円で2000円で引き取ってくれたのを覚えています。
へ~、他にも繁殖させたのかなぁ…。
観賞魚の王者ディスカスの繁殖(当時)
ディスカスは、職場の後輩が、まだ若く直径10㎝の成魚で、本来、1500円はするはずの物を500円で6匹ほど譲ってくれました。
ディスカスは飼育が難しいと聞いていたので、私に出来るか飼育のポイントだけ調べて、繁殖を目標にやってみたのです。
すぐにわかったことは、飼育が難しいというより、メンテナンスが面倒だということでした。
ディスカスは冷凍赤虫(イトミミズ)やディスカスハンバーグ(肉類のミンチ)、クリル(エビ)を主な餌にします。
このため、給餌の後、水質がすぐに悪化するので毎日水槽の3分の1の水を取り換えなければいけないのです。
でも、面白かったのは水質が悪くなり始めるとディスカス達はブルーやレッドの表皮の色を黒く変色させるんです。
だから水換えのタイミングはすぐにわかりました。
繁殖は、エンゼルフィッシュの時と同じで仲の良い2匹を独立水槽に入れて、素焼きの背の高い鉢を逆さに水槽に設置するだけです。
運よくディスカスは何回も産卵してくれました。
エンゼルと違う点は、稚魚は親の体表にたかってディスカスミルクなるもので暫く育ちます。
親が体表から体液を出しているのでそうです。
彼らはつがいになると一生を過ごすことや授乳することなど、とても高度なものを感じました。
稚魚は初めは細長い体系ですが、だんだん丸くなってきます。
その頃になるとブラインシュリンプも与えますが、これも離乳食みたいですね。
ディスカスの場合も100匹くらいが500円玉くらいに成長したので、例の卸問屋さんに持ち込みました。
血統書付きではないので、当時は1匹100円程度で引き取ってくれたと記憶しています。
え!ディスカスの繁殖もやったの?
うん。
その後、家を購入して転居したら、水や環境が変わったせいか、ずっと体色を黒くしたままになって、残念ながらディスカスはだめにしてしまったんだ。
かわいそうなことをしたよ…。
エンゼルとディスカスまで繁殖させたんだ~。
どんな設備だったの?
当時の機材
- 一般的な60㎝水槽(ディスカス水槽は使っていませんでした。欲しかったのですが…。):底面ろ過装置(パイプ格子状型)→エーハイム外部ろ過装置ポンプ内蔵→注水、上面ろ過装置→注水、ろ材は多孔質セラミックとゼオライト
- 第二水槽45㎝:フルーバル外部ろ過装置ポンプ内蔵、ろ材は1と同じ。
これら機材は、海水魚飼育を始めたいという職場の同僚に引き取ってもらいました。ニモを飼っているそうです。
当時はバラ買いが普通だったけど、これからアクアリウム(生体なしを含む)を始めてみようと考えている方は、実績のあるメーカーの手ごろなセットが出てますね。
テトラアクアリウムセット熱帯魚飼育は終焉を迎え、屋外でメダカ飼育を始める
そういうわけで、平成8年に新居で暮らし始めてしばらくしてから、屋外でメダカ飼育を始めるに至ったのです。
メダカは数はいるのですが微かにしか映りませんね
白メダカだから分かりやすいはずなんだけど…。
そもそも何でメダカなのか?ということですが、当時小学生だった子供が、たくさん黒メダカをもらってきた事から始まったのです。
地元のライオンズクラブや有志が、「近くの自然公園にいる黒メダカが、このままだと外来種と混血して絶滅してしまうので、各家庭で飼育してほしい。」という趣旨から頒布活動をしていたのです。
子供がもらってきた生き物をそのまま死なせるわけにはいきません。
それではということで、小庭に飼育水槽を5~6器は置きたいとすぐに考えました。
繁殖時に稚魚を隔離しないと親たちに食べられちゃうことを熱帯魚飼育の経験で知っていたからです。
当初は発泡スチロールのトロ箱を使いました。保温性が良いと考えたからです。
屋外に設置してあるので、風雨などが作用して藻や水草が自然に定着していきます。
ビオトープを実感しました。
私が手を加えたと言えば、砂利の工夫で粗目と細目を1対2で混合しています。
通水性のための粗目と、ニトロソモナスやニトロバクタ―などのバクテリアを巻き上げずに定着するための細目砂利です。
何年かすると夏の直射日光と高温で発泡スチロールの水槽は劣化し始めました。
このため、今ではプラスチック製のトロ箱に全て更新しました。
原則、自然任せなのでシダ類が繁茂してますね。
メダカは日光が当たらないと死んでしまうので、覆ってしまう場合は刈っています。
ゴールデンウィークの頃になるとメダカの産卵に備えてホテイアオイを入れます。
ホテイアオイは2槽に1株で十分です。
この植物は繁茂率が高く、どんどん株分けし始めるからです。
ホテイアオイは根を水槽底部に定着させると、薄紫のきれいな一輪の花を咲かせます。
今年も楽しみにしていたのですが、コロナ禍の影響でホテイアオイは、近所では購入できませんでした。(このため、今年の花の写真はありません。)
白メダカを飼育し始めて10数年経っていますが、いつ見ても「釜揚げしらすみたいだなぁ~。」と思ってます。
どう見ても釜揚げしらすですよねぇ~。
目立つので時々鳥が水槽のふちに止まってジーッと狙っているのです。
今回の投稿はここまでにします。
これまでメダカを600匹以上は育てたと思いますが、様々な孵化の方法を試していますので、多く繁殖させたい方、そこそこ繁殖させたい方などの参考になるよう、季節ごとに随時投稿していきます。
【まとめ】
屋外で白メダカを飼育する前は、熱帯魚の飼育に凝っていて、グッピーやネオンテトラ等のカラシン系、グーラミー、エンゼルフィッシュ、ディスカスをたくさん飼育していた。
ディスカスの繁殖は仲の良い2匹を独立水槽に入れて、素焼きの背の高い鉢を逆さに設置。
ディスカスはディスカスミルクを体表から出す。
今は原点のメダカ飼育にたどり着いた。
今後の投稿予定の要旨
「色々な卵採取の事例」「鳥に狙われやすい白メダカ」「産卵床について:ホテイアオイ、シュロ、毛糸」(タイトルは変更あり)
「マチャペロ.com」では、これまでのカテゴリーである「ギターメンテナンス」や「DIY」「電子工作」に加え、「カーメンテナンス」や「ビオトープ」もカテゴリーにして日常の事例をささやかな研究を要旨の形で投稿していきます。