~DIYで洗面台の交換/リクシル・ビバホーム等で探して我が家のベストサイズはTOTO製。配管はニップルとエルボで切回し~
母屋は住み始めて24年経っているため、毎日使う洗面台の脚(筐体の底部)がかなり腐食しており、外装の化粧シートのめくれや剥がれが目立っていました。
洗面槽の陶器にヒビが入っちゃったしね。
鏡ユニットとの組み合わせが可能なら 台の交換は出来そうだね!
代替の洗面台探し
ビバホーム(LIXIL)などのホームセンターに行くと各種の洗面台を店頭販売していて、洗面台って、けっこう高価なんだなという印象を受けます。
いくつかのホームセンターを巡って、サイズの他、必要な機能があって手頃な金額の物をチョイスするのにかなりの時間を要しました。
毎日使うものだから必要な支出なのですが、素材は木片の圧縮ボードで出来ているのに…。
という不満はありました。
洗面台をどうやって取り外すのか分かればDIYで施工出来る
新しい洗面台を購入する前にDIYの可能性をディテールな事柄から考えました。
・旧洗面台は新しいものが到着する前に外して作業効率を高めたい
・しかし、壁出しの水道と温水の給水口を塞ぐプラグを準備しないと長い時間断水させることはできない
・このため、新しい洗面台が到着したと同時に旧洗面台を迅速に取り外す必要がある
私は作業工程をこのようにイメージすることで、DIYで行うかどうかの決定をします。
まず、引っかかったのは、旧洗面台は全面が壁固定になっているように見えるのですが、よくよく見ると、洗面台部分と鏡部分は分離していて、洗面台を設置した後に鏡部分をジョイントするような構造になっていました。
つまり、壁との固定は鏡部分だけになっていたのです。
新たな洗面台も同じような構造になっていればよいのですが…。
洗面台の購入時のチェックポイント
新たな洗面台への要求項目を次のように定めました。
・現行のサイズに見合うものであること
・壁水栓の位置関係で洗面台の内部が支障のある構造になっていないこと
・排水管が床の排水口に無理なく到達できること
・混合水栓がシングルレバー式であること
・シャワーがフレキシブルホースで伸縮できるようになっていること
・鏡の横に棚があること
・歯ブラシスタンドがあること
このような条件になると、合致するものが中々なく、特に鏡の横の棚と歯ブラシスタンドがセットされているものがなく、仮にあってもサイズが合いません。
妻と相談した結果、洗面台上部の鏡部分のユニットを残置させて、下部の流し部分のユニットだけ購入することにしました。
我が家のサイズや要求に見合うのはTOTO製でした。
セットで買ってもバラで買っても、この手の物は大きな差額は生じませんでした。
後日、新しい洗面台が家に到着ます。
工事開始!手順は鏡部分の取り外しから
まず最初に旧洗面台の上部の鏡部分から取り外します。
プラスねじでモルタル壁にねじ込んであったのですが、かなり硬い。
ネジ山が潰れかけています。
だましだまし、何とか外すことができましたが、なんとクラウンが小さいのに長さが80mmくらいありました。
どうりで回しにくいはずです。
次に洗面台の撤去
洗面台の撤去では、洗面台の下の収納部に潜って補助止水栓などをすべて取り外す必要があります。
この撤去工程は、思ったより簡単にできたので、鏡と洗面台の撤去工事は順調に終了し、旧洗面台のセットを玄関先まで搬出できました。
新たな洗面台の設置前に壁紙の張替えと床のコーキング
旧洗面台の搬出後の開放部は、入念なクリーニングの後、別の投稿で記事にしましたが、壁紙の張替えを同時に行いました。
洗面台は一種の水回り設備なので、床と内装の接合辺にコーキングを施しました。
このコーキングは、浴槽コーキングで使用した物の余りを使用しました。
新洗面台の設置開始
仮置きして2つの壁水栓位置の確認及び裏板の穿孔
まず、洗面台を仮置きして2つの壁水栓の位置が、裏板のどこに当たるかを確認します。
マーキングしたら一旦、洗面台を屋外に出して収納部の裏板に穴あけします。
ドリルで何本も貫通させて木工やすりで丸く整形します。
この穴は、継ぎ手部品が通過できるように大きめに開けます。
大きく開けても継ぎ手の取り付け作業の後に「C」の字に切った化粧板で目隠しするので大丈夫です。
洗面台の収納スペースの中で配管作業
いよいよ配管作業です。
壁水栓の位置は、大きく開けた穴を通じて収納スペースから十分な位置に来ています。
洗面台の直下にオフセットされている、水道と給湯の2本のフレキシブル管と壁水栓とをつなぐ作業を行います。
ここでの課題は、新しい洗面台の排水配管は、今までの中央ではなく、右端になっていることです。
最近のモデルの排水口は右端が標準
最近の洗面台の排水口は右端にあります。
これは、その下の収納スペースを広くとることができるからです。
しかし、床の排水口は旧タイプ用の位置なので、フレキシブルのホースで曲げながらの配管となりました。
こういう配管をすると、汚水臭が出ることがあります。
これを防止するため、防臭アダプターを付けました。
排水管を避けるためエルボで曲げて配管
排水管を避けるためにエルボで曲げて継ぎ手していくことは難しいことではありません。
しかし通常、壁まで来ている水栓に100mmくらいの長さのニップルを取り付けて、余裕をもってエルボで曲げるということはよく行いますが、今回はそれをやるとニップルの長さで排水管に当たってしまうのです。
これには困りました…。
短いニップルをホームセンターに再度探しに行って、かなり短いものを数種類購入(単価が安いので)して、最も合うものを採用しました。
これは洗面台の裏板を通過するかしないかのニップルにエルボで継ぎ手して曲げるということになるので、裏板にはエルボがくっ付いた形で配管せざるを得ない状態でした。
想定していたよりも、壁水栓の位置と洗面台の排水口の位置のアンマッチの影響は大きかったと感じています。
まあそれでも綺麗につきましたけど…。
なお、狭い空間で小さな部品を締め付けする作業は、力が入りにくく、途中で継手漏水が発生するというアクシデントがありましたが、防水テープの巻き数を増し、増し締めを繰り返したので、現在まで漏水は発生していません。
旧鏡部分の残置と壁への固定
最後は、使い勝手が良いと理由で残置した鏡部分の洗面台取り付けと壁への固定作業です。
壁の中のアンカーが古くよれているので、ねじ込みはキツかったもののネジを交換して、しっかり再マウントできました。
鏡部分のユニットは残置させたので、黄ばんでいるものの、洗面台の部分は真っ白くなって気分爽快です。
ちなみに、洗面台は正しくは「洗面化粧台」と言うそうですが、洗面台と化粧台という事らしく、「鏡部分」と私が表現していた物は「化粧台」にあたるらしいです。
なお、化粧台と洗面台のジョイント部分に水が入り込むので、浴槽で使った防カビシリコンを注入してコーキングしました。
DIYで行う場合は、現状と新しいユニットの形状の違いを把握して、配管イメージをしっかり持ってから行ってくださいね…さて、これで工事完了です!
パチパチパチ!
まとめ
旧タイプの洗面台は、排水口が中央にあるため、壁水栓や床の排水口の位置は、それに合わせたところに設置されている。
新タイプの右端排水口の洗面台を設置するためには、継ぎ手は短小ニップルとエルボ、排水管は途中からフレキシブルホースで廻さないと配管が衝突してしまう。
洗面台の下部にある収納スペースの裏面板の穴あけは、大きめにして継ぎ手が通過しやすいように開けること。
設置後の隙間は「C」字型の化粧板で、見栄え良く目隠しできる。