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ハウスメンテナンス

雨戸のデッドニングで音漏れ対策

この記事は約6分で読めます。

~窓からの音漏れ対策/ノックスドールを活用した雨戸のデッドニング サウンドダンピング/後付けライナーを使ったカーテン3重化~

我が家の ずっと空いていた2階の3部屋に ミュージシャンが作業基地を移転してきました。

そのため 部屋の防音対策が必要になりました…。

へぇ~ ミュージシャンって ひょっとしてジュンヨシハラ

machapero
machapero

…sou desu…

防音対策案の検討と準備

空き部屋には 軽量雨戸とレースのカーテンだけで 防音設備は全くありません…

部屋の現状
(現状)空き部屋には軽量雨戸とレースのカーテンだけ

防音対策と言っても 我が家の場合は外部からの騒音ではなくて 内部からの音漏れ対策が課題です。

この目的を明確にしてからプランを考えなければ 無駄な施工をすることになってしまいます。

別に行った 遮音シートと吸音材 を使った作業記録は コチラ↓を参照してください。

まずは腰窓2か所の音漏れをどうするか

出てきた対応策は…

・窓の防音パネルの自作?

・雨戸に遮音シート類を貼る?

・防音カーテン 等

採寸図面をスケッチしながら 対策案を見てみると どれもDIYで実現出来そうです。

早速どのパターンにするか または併用するか コスパも含めてplayerとの相談をはじめました。

防音パネルは自作できるけど 運用上 大きな物の脱着の手間がかかります…

また 我が家の雨戸は波を打った形状をしているので 遮音シートを貼り付けるのは困難

そこで 雨戸の内壁に 車のタイヤハウスやドア、ルーフの遮音・防振共振対策に使ってる ノックスドール3100 で厚膜塗装したらどうだろう…という具体的なアイデアが浮かんできました。

戸が重たくなってダメかな?

調べると 我が家の雨戸1枚に ノックスドール3100 の1ℓ瓶が まずは1本で良さそうなので 凄く重たくなることは無さそうです。

とりあえず このパターンを先行実施して そのあとに部屋内壁に遮音シート&吸音材の貼り付け施工をすることにしました。

制振遮音剤の活用と調達

ノックスドール3100 の施工は 1~2.5㎜の膜厚が推奨されています

問題の部屋には 900×900㎜の雨戸が4枚あるため 当初見積りでは1ℓの瓶が最低でも4本は必要としました。(のちに9本に増量)

施工開始

雨戸を外すことは滅多にないと思います…雨戸は持ち上げれば外れるのですが 脱落防止のストッパーがレールの上側に付いてます。

このネジを緩めてスライドさせれば雨戸は上に上がります。

雨戸の外し方
雨戸の脱落防止を移動し 雨戸を持ち上げて外す

塗装面の脱脂と塗布

塗装をする時やドラレコ等を両面テープでガラス面に貼り付ける時などは 脱脂処理を行わないと ほぼ必ずと言ってよいほど剥離します。

車の塗装の時は脱脂スプレー(シリコンオフ)を使いましたが 今回は台所の中性洗剤を使いました。

塗装に使うノックスドール3100は粘度が高くプライマー代りにも使える塗料なので 中性洗剤で大丈夫だと思います。

雨戸の脱脂
雨戸表面の脱脂

洗剤が残らないよう シャワーをあてても気泡が出なくなるまで洗浄します。

雨戸の脱脂洗浄
雨戸の脱脂後 洗浄

乾いたと思っても 作業中にフレームの隙間から水分が出てくることがあります。

塗装を始めてから そうなってしまうと 塗料が載らなくなってしまうので 乾燥には十分に時間をかけます。

脱脂洗浄後の乾燥
脱脂洗浄後の乾燥

次はマスキングですが 塗装はマスキングがすべて と言う職人さんが居るくらいなので 丁寧に貼り付けていきます。

マスキング
マスキング

ペンキを塗るときは アルミ素材にはベトベトしたアルミプライマーを先に塗るので いつもの習慣で磁石で材質をチェックしました。

フレームには くっ付かないけど 波板には くっ付きました

磁石でアルミかチェック
アルミ?プライマーが必要か?磁石でチェック

使用するノックスドール3100は 粉が入ってるようなザラザラした灰色の高粘度塗料。

後で気付いたのですが プライマー代りに使える製品なので アルミにも直接塗れると思います。

磁石のチェックでは フレームがアルミでしたが 今回は塗らないので いずれにしても問題ありません。

ノックスドール3100
制震遮音剤 ノックスドール3100
刷毛塗り
粘度が高いので 最初はビックリした…

通常 ペンキの刷毛塗りは 表面の艶を維持するため 刷毛返し塗りはしないものですが 今回の粘度だと逆に刷毛返しをしないと気孔が残ってしまいます。

内容物に砂のような粉が入ってるので 塗面が乾いてくるとガサガサした仕上がりになります。

見るからに遮音・制振性を感じます(笑)

二度塗り終了
二度塗り終了

乾くとベージュに変化して軽くなります

和風の土壁?段ボール?…そんな感じです

雨戸の制振遮音剤の塗布終了

ノックするとカンカン鳴ってたのがポコポコ言うようになった…

マスキングを剥がす時はワクワク
マスキングを剥がす時はワクワク

マスキングテープを剥がす時って いつもワクワクします

塗面は 正面計測で26,560㎠なので そこに9ℓ使い切りで 計算上の膜厚はウエットで3.38㎜。乾燥後は2.88㎜と仮試算しました。(メーカー推奨膜厚 1~2.5㎜)。

しかし波打ち板を伸ばすと もっと面積は広いので膜厚は薄く メーカー推奨の2.5㎜程度が実際という目論見にしました。

画像では 乾いてベージュ色になってますね

改良後の雨戸
改良後の雨戸

カーテンの3重化(後付けライナー)

雨戸の改良(遮音)に加えて それぞれの窓に ドレープカーテンの3重化(吸音代替)を行いました。

2重カーテンまでは 高価な防音カーテン+αとダブルのカーテンレールで想像つくかと思います…。

しかし我が家は 高価な防音カーテンに5万円もかける余裕がありませんので そこそこ遮音性のある3層構造のドレープカーテンを寄せ集めて2重化し 防音性のある 後付けライナー で補強することにしました。(結果 3重化になった) 

この方が 後々の買い替え・模様替えなどで汎用性(冗長性・可用性)があると考えたのです…。

カーテンの3重化と雨戸のデッドニング加工
カーテンの3重化と雨戸のデッドニング加工

屋外に出て確認すると 窓付近からのスピーカーからのサウンド音は ほとんど抑えることが出来ました。

後付けライナーは重量があって 効果が大きかったです。

しかし 外壁からは まだナマ歌の音圧を感じます…。人の声って恐るべし…。

そこで この後の工程は 壁に遮音シートの全体貼り付け(タッカー打込)と吸音材貼り付けを行うことにします。

…DIYのスピリットが ますます上昇してきました。

雨戸の制震遮音処理完了
このあと遮音シートと吸音材を施します

窓周りの工程完了とまとめ

音は発生源から水平方向に放射状に空気振動を起こしている

音が当たったものは共振して音を伝導する

眞空でない限り無音にはならない

これらを踏まえて 音漏れ対策の検討には、次のキ-ワードを念頭に置くことが重要だと思います。

制振」「密閉」「遮音(反射)」「吸音(分散・弱音化)」

雨戸の改良には制振遮音剤の塗布とカーテンライナーが効果大

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