~シロアリ被害を教訓に床下の湿気対策/セラミックの多孔質床下調湿剤をビニールシートなしの3層構造で敷設して快適環境を実現!~
木造家屋に住んでいる方にとっては、シロアリ対策は、永遠の課題と言っても過言ではないと思います。
過去に我が家もシロアリ被害に遭ったことがあるという話を、本ブログの別の記事で取り上げたことがあります。
シロアリ駆除は、専門の事業者さんに施してもらうのですが、薬品注入である以上、ずっと効能があるわけではありません。
5年位を過ぎると、また薬品散布の検討という繰り返しになるわけです。
しかし、毒薬散布である以上、高額の施工費がかかります。
この繰り返しをもう少し引き延ばすためには、どうしたらよいか?何だかの対策を考えたい。

ん~。
シロアリが好む環境を放置しない、つくらない、ということかなぁ~。

そういうことだね。
今回は床下の湿気対策の記事だよ。
今回の記事は、年数が経った木造住宅にお住いの方の役にたつのではないかと思います。
床下の湿気対策
木材にかかる湿気。
これを抑制するためには、床下の湿気を改善すれば良いということになりますね。

我が家は、住宅地のひな壇に建っているため、どうしても上段のひな壇から水分が地下浸透して来るわけです。
この変えようがない土地構造に対処するため、もっとも良いのは外構工事です。
家の周りに外溝を布設して、水分の到着を防ぐというものですが、この工法は、神社仏閣でも木造家屋の保存のため、のちに施しているところが多いようです。
しかし、土木工事というのは、重機を使うので、特に掘削工程に大きな費用がかかるので、さあやろうというわけにはいきません。
それではどうしようか…。
~ということで、ネットでいろいろ調べ始めました。
最近の新築住宅の基礎工事を見ていると、床下はベタ基礎になっていますが、我が家のような日本建築の在来工法の家では、床下は土間になっています。
ここに除湿する何かを施せばよいのですが、すぐに候補にあがったのが、多孔質の調湿剤です。

施工方法の賛否両論
施工方法を巡っては、職人さんの間に様々な意見があり、派閥のような意見対立がネットでもうかがえます。
まず代表的なのが、「土の地面に多孔質剤を直接敷いても効果はない。」という意見です。
この意見を主張している方は、まず地面にビニールシートを敷いて、水分を封じ込めてから、空中の湿度については、多孔質調質剤に吸収させるというものでした。
つまり、地中の水分と、空中の水分を分けて、それぞれの対応策は違うのだという考え方ですね。
確かに科学的な論法で、そのアプローチは、なるほどと言わせますね。
しかし、課題なのは、ビニール布設の事例では、
①ビニールシートの下は、シロアリの絶好の環境になり、私が見た画像ではシロアリが猛烈に巣くっていました。
②ビニールシートは、四隅の基礎側面に密着させなければ蟻道が発生する。
こういういう課題を抱えているのだと思います。
そこで、素人の私が考えたのは、土の地面に砂利を布設して、その上に多孔質調湿剤を布設したらどうかということでした。
ビニールシートの極端な遮断性よりも若干の通気性を残したらどうかという発想でした。
早速、シロアリ駆除の事業者さんの社内会議で議論してくれました。
私の発想に賛成な人もいて、かなり長時間の検討会議になったようです。
素人の発想に耳を傾け、議論してくれるだけ、信頼や好感を持ちました。
そしてその検討結果は次のとおりでした。
「第1層目を砂利にすることは効果がありそうだが、
①例えばバケツに砂を入れておくと、表面はカラカラに乾くが、掘っていくと底部は多量に水分を蓄えること。
ビニールシートほどではないが、遮断性があるので、有効性に疑問が残る。
(私が子供の頃、公園の砂場でシャベルで掘っていくと水分タップリな砂利が出てきたという体験があるが、そういうことを言っているのだと理解しました。)
②床下に砂利層と多孔質材の2層構造を作ると、多孔質剤の敷き替えをする際に全部撤去となり、費用が嵩んでしまう。」
そういう検討結果でした。
そして、結論としては、多孔質剤をそのまま敷いても、吸収した水分を放散するので、多孔質剤だけで施工した方が良いというものでした。

そこで、私から、3層構造にすることで、それぞれの多孔質剤に役割を分散させるという提案をし、事業者の各職人さんとの全体合意に至りました。
さて、こうなると見積もりが少々難しくなりました。
多孔質調湿剤は、セラミックの高温焼き物で、10リットル袋で9000円超ですが、1粒およそ1cmを3層にすると、35袋以上は必要と試算しました。
かなりの出費ですが、床下の湿気の問題解消と、私が考えたプランが採用されていることや、費用対効果も期待できるので、注文に踏み切り、施工してもらいました。
DIYで自分でやりたいところでしたが、床下に入ってから坪間の基礎の往来口を私は体格的に往来できないということで、残念ながらDIYは断念しました。(笑)



多孔質調湿剤の持続性
それからもう5年は経ちますが、敷いてある多孔質剤を定期的に見てみると、上層は乾いており、床下から床上への湿気上昇は抑制出来ていると考えられます。

しかし、床下換気には充分に気を付けなければなりません。
床下ファンが有効だという記事をよく見かけますが、コスト的に難がある。
このため、床下換気口の周りにある遮蔽物は、すべて撤去して(雑草も含む)空気の流れを絶やさないようにしています。


余談ですが、多孔質剤は、別のページで取り上げた、私のアクアリウム経験で使っていたセラミックの濾過材と同様の物で、取り扱いや効果は理解していました。
かび臭い床下でしたが、施工後5年位経っても匂いは全く感じていません。
さて、隣りの私の家の方はどうかというと、隣家は前のオーナーが竹炭材を敷設工事していたのでラッキーでした。
竹炭材は調湿剤の最高峰で、半永久的に使用可能だと言われています。
かなりな出費をしたのではないでしょうか。

隣家から母屋に移したが袋が目詰まりしている
しかし、定期点検では、母屋の多孔質調湿剤の床下よりも、かび臭が出てきました。
原因は、炭材は麻袋に入っているため、長期使用により、袋が目詰まりし始めており、炭材の効用が妨げられているためと考えられます。
これについては、事業者の定期点検時に隣家も診てくれて、各袋に付着している土を落としてくれたため、現在ではカビ臭はなくなりました。
自分で床下点検を行うには、中に入ってということは難しいと思いますが、台所床の侵入口を開けて、カビ臭をチェックするだけでも、床下のコンディションが分かります。

このように開けるだけでカビ臭がします。
母屋の床下に多孔質の調湿剤を敷設する気になったのは、過去の風呂場周りのシロアリ騒ぎの時、同じ坪区画の和室押し入れ床にもシロアリが転移していたことから始まります。
床下の土間に湿気対策を執らないと、またシロアリ騒動が再発するかもしれないと感じたからです。

「多孔質材」って言われても、なにそれって思わなかったの?

熱帯魚飼育をしていた時、濾過材で使っていたんだよ。
何十倍、何百倍といわれる大きな表面積の効果は知っていたんだ。
一旦水分を含んでも、その大きな表面積により、すぐに蒸発してカラカラになるということは経験的に理解していました。
このため、これを床下に敷設したらどうかという話があった時、即座にネットで製品を調べたのです。
これが良いのでは?と思っていた製品は、偶然シロアリ事業者から提案された製品と同じシリーズの製品でした。
シリーズなので、それぞれの仕様特性やグレードをみて、支払いコストが見合うものや、費用対効果のバランスが良いものを事業者との打ち合わせの前に私自身で選定しておきました。
その結果、事業者との打ち合わせでは、納得のいくものが提案されたので、それを採用しました。
今後、床下の湿気対策を検討する方は、これらのプロセスを是非参考にしてほしいと思います。
まとめ
多孔質調湿剤の施工方法は両論あるようです。
①多孔質剤を直接敷く工法
②地面に多孔質剤を直接敷いても効果はないので地面にビニールシートを敷いて水分を遮断し、空中の湿度は多孔質除湿剤に吸収させるという工法。
地中の水分と空中の水分を分けた対応策。我が家ではシートを使わず多孔質剤を3層構造にして快適な環境を実現しました。