~トラスロッドカバーを自分で作ってみた/2穴 ベル型 のトラスロッドカバーを硬質塩化ビニルシートを4枚貼り合わせてDIY~
私のギターに元々付いていたトラスロッドカバーは経年劣化でネジ穴が欠けてしまいました。

ところが 私のギターのトラスロッドカバーのネジ穴間隔は約48㎜なので これに合う既製品が中々見つからないんですよ…。
既製品のネジ穴間隔は、52㎜が主流なのです…。
サウンドハウス/トラスロッドカバーこのため、自分で作って長年使っていたんです…。
当時は、0.5㎜の硬質塩化ビニルシートの黒白黒3枚をアクリルや塩化ビニルシートの用の液状接着剤で貼り合わせて作りましたが、材料の厚みが薄い場合の接着剤の取扱いが不慣れだったため、今では変形が目立つようになってました。


そこで今回は4枚合わせで、作成方法も改善して作ってみよう!ということで、その作成記録です。
作成準備
関係する材料や道具を倉庫などを探してみると…。

最低限の材料は揃っているので、早速作業できそうですね…。
ピックガードのように白黒の張り合わせで、斜めの面取り線からツートン模様が見えるようにしたいのです。
これまで使っていた自作の物(3枚合わせ)も そのようにしていたのですが、今回は4枚貼り合わせで強度や柄を改善したいという目論見です。
作業開始
シートの型取りと切り抜き
これまで使っていたカバーを使って、ニードルでザックリ型取りします。
貼り合わせした後に リューターで切削して一気に淵を合わせていくので、ここでは大きな違いが無ければ大丈夫です。

今回は白2枚、黒2枚が必要です。早速切り抜きます。

貼り合わせ
樹脂製品の接着は、材質に合った接着剤を使わないと くっ付きません。
特にアクリルやポリプロピレン、塩化ビニルなどの接着は、溶かしてくっつけるという溶剤系の接着剤を使うのですが、今回使うシートは0.5㎜の硬質塩化ビニルなので接着中に溶剤で変形する可能性大です。
しかし、広範囲にぺったり貼り付けるには エスロンやアクリサンデーのように液状に近いものが使い易いので、持っているアクリサンデー用の接着液を使うつもりでした…。

しか~し 何と倉庫に入れっぱなしにしていたアクリサンデー用のボトルを見ると、揮発して全然残ってなかったのです。
ん~ 他に持ってるのは、セメダインのメタルロック(二液性)とボンドのGPクリヤー。
メタルロックは 車に使ったことがあって、通常 金属接着に使いますが、変性アクリル樹脂を配合しているので、ネットで調べてみると硬質塩化ビニルにも使えるようです…。ただ、硬化時間が長~い。
GPクリヤーは、押し入れのカラーボックス(ポリプロピレン)をガッツリくっ付けたことがあるので その効果は想像ついてました。
悩んだ挙句、GPクリヤーを選択。

手際よく隅々まで塗って貼り合わせていきます。

貼り合わせたら 変形を防ぎながら圧着しますが、今回は複雑な接着ではないので レンガを載せて一晩寝かせました。
型の整形と面取り

さて翌日
0.5㎜の薄い硬質塩化ビニルを溶剤系の接着剤で貼り合わせたので、変形を心配しましたが、オモリを外してみると真っ直ぐくっ付いていました。
早速、リューターで淵の切削合わせの作業に入ります。

黒白黒白の柄が並び揃うイメージを持ちながら 歯医者さんのように削っていきますが、深追いすると戻せないので 2穴ベル型の自作パターン図に照らし合わせながらコツコツと作業します。

自作2穴ベル型パターン
対称となる曲線を出す作業は、とても難しいです。
次に、正面からツートン柄が見えるように 淵を斜めに面取りしていきます。

柄のチェックは こんな感じ↓

ネジ穴周りに勾配を付けた面取りをするのは とても難しいです。
仕上げにネジ穴穿孔
最後にネジ穴をあけます。
ここでミスらないようにネジ穴間隔(今回は48ミリ)をノギスで確認して2㎜のドリルで穿孔します。
ネジを回した時にキツイと、貼り合わせのシートが剥離する恐れがあるので、少し広めに穴をあけます。

完成
今回完成したトラスロッドカバーは、ネジ穴間隔が48㎜の特殊なものですが、2穴ベル型の基本パターンは変えていません。手作業なので厳密にはベルの裾は少し大きいです。
ベルらしくしたかったから…。

以前の物より 重厚感があって ツートンもよく出たと思ってます…。
装着すると こんな感じです↓

まとめ
トラスロッドカバーのネジ穴間隔に合う既製品が中々見つからないことから、今回は4枚合わせで自作してみた記録です。

ギターは自分でメンテナンスすると、ギターの健康状態がよく分かるので 手入れすると 出る音も変わって 自分らしい音を探せますね。
自己責任の範囲なので、高価なギターだとDIYは難しいですけど…(笑)