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電子工作

キャビネットのヒューズ交換(ツイーター不良)

この記事は約4分で読めます。

~キャビネットツイーターのレベルコントローラー不良/ヒューズ交換でツイーター復活/特殊形状のヒューズを同規格の代用品で交換~

ジュンヨシハラが手に入れたアンペグのベース用キャビネット(SVT-410HLF)は 中古品だったのですが 4発のウーハーとバスレフの他 ツイーターも付いています

(参考)

サウンドハウス:AMPEG / SVT-410HLF ベース用キャビネット

キャビネットスピーカーの修繕は 別の記事で書いたことがあります

今回は続いての キャビネット内蔵基板の修繕記録です

前回の修繕時に 気になっていたのですが Highのレベルコントロールが効いてないようです…

dbコントローラー
dbコントローラー

作業開始

配線と状態のチェック

配線はシンプルで分かり易い接続回路でした

この回路は 主にツイーターの音質を制御してるハズなのですが…

基板裏の配線
基板裏の配線

ヒューズは 見込み通り 可変抵抗器に接続していて 切れても ウーハーは鳴り続ける配線です

あれ~ 同じ値のヒューズが直列してますねぇ

これだと 電流量は変わらないので 突入電流の遮断目的としては 意味のない配線だと思いますが…

必ず切れるように予防してるんでしょうか? 並列なら 許容電流量が倍になるので それなりの意味があるんですが…

まあ 設計者の思想に従って そのまま作業を進めます(笑)

ヒューズが真っ黒だ!

基板の表側を見ると ありゃ~ヒューズが真っ黒

ヒューズが真っ黒
ヒューズが真っ黒

テスターを当てると反応なし!…芯線が飛んでます

このキャビネットは 以前 廃業したスタジオで使われていたらしく お客が持ち込んだヘッドアンプの出力インピーダンスが大きく 過電流になったのか?

電源投入時に突入電流が発生したのか?

ヒューズの経年劣化か?

今となっては原因は分かりません…

この基板は 前掲の画像の右側の可変抵抗器で 主にツイーターのトーンを制御する回路なので このヒューズが断線してもキャビネットのウーハー音は出ています

このため dbレベルコントローラーの不良はあまり気にしていませんでした

見たことない形状

サメの卵みたいな形をした 見た事ない形状のヒューズです(笑)

ネットで色々な記事を見ると 回路付きスピーカーに使ってるタイプらしいのですが アンペアなどの規格が合うものは 市販では見つかりませんでした

値を示す刻印があるハズなんだけど

刻印は4とF … 裏側にS

光の具合で読みにくいなぁ…

刻印が読みにくい
刻印が読みにくい…

4アンペアの速断型(FまたはS)ですね…

ちなみに計算してみる

この回路は 35W 8Ω のツイーターユニットに繋がっています

W=I×I×R なので I (電流A)は 2.09アンペアくらい…

一般的には 1.5∼2倍のヒューズを使うので 4Aのヒューズは 的外れでなさそうですね…

モーター等の大きな突入電流が発生する物には タイムラグ型の T の記号が刻印されたヒューズを使うようですが 今回は一般的は電子基板なので 速断型の F や S が刻印されてるのも納得です

代用部品の選定

同じ形状の物が出回ってないので 4A-Fの250V リード線付きを購入

4A_F/250V
4A_F/250V

交換の目論見

もともと ヒューズを基板から浮かすためのスペーサーが付いていました(小っちゃいポリ管)

スペーサー
スペーサーが付いてた

スペーサーの加工

リード線の長さに合わせて スペーサーを低く加工

半分に切って それぞれ使いました

スペーサー加工
スペーサーを加工

交換

今回は 元の取付方法と同じように 基板にハンダ溶接します

絶縁とハンダ付け

ショートしないように リード線を熱収縮チューブで絶縁

ガラス管が基板に直接触れないように 加工したスペーサー(前述)で嵩上げしました

同規格の代用品
同規格の代用品で交換

裏側でハンダ溶接して綺麗につきました

導通テスト

さて 導通テスト…

ツイーター導通テスト
ツイーター導通テスト

うぉ~ ツイーターって こんなに鳴ってるんだ~

ツイーターのTONEテスト

裏の㏈コントローラーを回してみます

コントローラー導通テスト
コントローラー導通テスト

うぉ~ TONE調節が自由自在になったぞ~

作業終了(まとめ)

ベース用キャビネットの Highのレベルコントロールが効かない

ヒューズが飛んでる

見た事ない形状のヒューズで 同じものが流通していない

刻印は4とFとS

4アンペアの速断型と判断して… 4A-F 250vのリード付きで交換

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