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エレキギターを弾いてみようかな?楽器を弾くには集中力とパワーが必要

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~エレキギターをまた弾いてみたいがパワーが足りない?弦楽器はバランス楽器で音痴な楽器だから良い音を出すには集中力が必要~

楽器を弾くという事は自分の感情移入が強く注入できないと、その響きは聴いてくれる人に伝わらないものだと私は考えています。

ギター初心者
ギター初心者

精神論まで行っちゃうとハードル高いな~。

上級者
上級者

う~ん…。

例えば、ES‐335のESって「エレクトリック・スパニッシュギター」。

ギターは、スペインの情熱的な感情が原点だってことかな?

マチャペロ
マチャペロ

おいおい、私も勉強になっちゃったな~。

楽器を弾くには、荒ぶるくらい気持ちが高揚しないと良いフレーズが出ないと私は思う…。

感情表現がしやすい弦楽器などは、とりわけ精神状態がかなり興奮状態にまで達していないと艶やかな音色やフレーズを発することは難しいと私は思っているのです。

Adlib ‘20.12.20 Player “machapero” take 2

弾いている私としては、楽器が体に馴染んでない感じがまだ残っているのです。

若い頃のギターに対する中途半端な姿勢の振り返り

私がギターに初めて触ってから、もう47年経っています。

しかし、継続的に練習や音楽理論を学んでいたわけではなく、今のような考え方にようやくなったのは、40代半ばになった頃。

その頃が出発のようなものです。

生意気に21歳の頃には、バイト先の音楽事務所の企画で ハワイ・カウアイ島の野球グランドに設置された野外ステージで スタッフバンドとして何曲か演奏した事とか、蒲田のジャズホールで一週間の契約のブラスバンドで常連のお客さんからヤメチマエ!と怒鳴られた事とか、高校3年生の頃には いくつかのバンドと共同で当時の30㎝LPに楽曲を収録して販売した事とか…いくつか思い出します…。

だけども、今私が考えているようなギターやベースなどの弦楽器への想いや、あり方、演奏のコツ、音楽理論などは、当時は全く中途半端で、その後に成長していく見込みは全くありませんでした…。

年齢とともに低下する演奏意欲

「ギターを弾くには荒ぶるくらいの気持ちの高揚がないと、良いフレーズや音色が出ないと私は思う。」と先ほど言いました。

ギターやベース等の弦楽器は、各パーツやネック、ボディーの全体のバランスがとれて初めて本来の音色が出る楽器なので、私は「弦楽器=バランス楽器」と表現しているのですが、そこには「それがゆえに音痴な楽器」だという考えも持っているのです。

もともと音痴な楽器だから、それを克服する何かがないと、聴いている人には伝わらないと考えているのです。

言葉ではうまく表現できないのですが、マイケルジャクソンの「Beat It」で先日惜しくも亡くなったエディ・ヴァンヘイレンが「どうだ!これがエレキギターだ!わかったか!」と言ってるかのような凄まじいソロ。

エレキギターって、こんな表現ができるんだ!と、当時感動したのを今でも忘れません。

ちょっと脱線しますが、実は私はバンヘイレンにはガッカリさせられたこともあって、中学か高校生の頃、確か武道館だったと思いますが、ヴァンヘイレンの日本公演に行ったことがあるのです。

そこでは、最初から最後まで、当時のLPレコードと変わらない演奏だったのです。

特にギターソロは、アドリブがライブの良さで、だからこそ「どんなフレーズを聞かせてくれるのだろう?」という期待をもって足を運ぶわけですが、その時は何も変わらなかった…。

ソロパートは感情表現の場だから、さらけ出すパワーが欲しい。

せめてソロパートは、感情表現の場だから、アドリブをさらけ出してほしいのです。

出来不出来があってイイんです。

不出来を評論されるのはプロの辛いところですが、最小限にするのがプロフェッショナルの凄いところ。

だからこそ、みんなは期待して聴きに行くんだと、私はそう思ってるんです。

話を元に戻しましょう。

エレキを弾くために必要な「荒ぶる感情」というのは、一般的には年齢とともに変わってきます。

普通は低下していきます。

「もう少し行けそうなので、もうワンテイクお願いします。」

楽器は違うけれども、ピアニストの上原ひろみがNHKの番組でソロ演奏をした時、その演奏は凄い興奮状態の中で素直に奏でる彼女らしい素晴らしい演奏だったのですが、「すいません。もう少し行けそうなので、もうワンテイクお願いします。」と言い出した

この言葉がとても印象に残っています

年齢が進むと、若い彼女が懇願したような「まだ行けそうなので(もう少し感情を爆発できそうなので)もう一回弾かせてほしい。」という気持ちは、そうそう湧いてはこないものです。

矢沢永吉でさえも、これまたNHKだったと思うのですが、「俺、もうお爺ちゃんだよ?孫がいるんだよ?それでも矢沢永吉ブランドを演じなくちゃいけないんだよ!若い奴らが待ってるから。」と言っていたのを記憶しています。

これもまたプロの辛い所ですね。

私の場合は、演奏に必要な「アドレナリン」が上がってこない…。

現実に去年まで毎日弾いていたセミアコに、最近は触ることもなくなっていたのです。

最近、満足に弾けない/加齢による変調

ここからは、みんなに起きる加齢による変調の話なので、「つまんないよ!」という人がいるかもしれません…。

しかし「ギターを弾くには、荒ぶるくらいの気持ちの高揚がないと、良いフレーズや音色が出ないと思う。」と言った私に突然立ちはだかったハードルの話として なんとなく読んでほしいのです。

Twitterを見てると「薬を飲んでいるけど治らない。」「ますます症状が悪化してしまった。」という記事をしばしば見掛けます。

そういう若いギタリスト・ベーシストにとって、将来いずれは越えなければならないハードルの話として参考になるかもしれません…。

話は、令和2年の中頃になってからのことです。

仕事をしていても、これまで気が付いて管理策を施していたことが、最近出来なくなってきて、上司とも「なんかおかしいね。」なんてことを話していたんです。

冴えがなくなったという表現が合っているかもしれません。

もしかして、小耳に挟んでいた「男性更年期障害」になったかな?

ということで、ネットで調べてみると、チェック項目にかなり当てはまるではありませんか!

そこで、この手の話をよく知っている同僚や医療関係の仕事をしている妻に相談して、各種医療部門で男性更年期障害の研究に着手している泌尿器科に行ってみることにしました。

テストステロンがこんなに無くなってるの?

初めは「泌尿器科?」と思いましたが、男性更年期障害は男性ホルモンの「テストステロン」の低下がもたらす症状で、テストステロンは睾丸で分泌されるとのことなので、「なるほど、泌尿器科が研究してるんだな…。」と納得して病院に向かったわけです。

テストステロンは年齢によってだんだん低下していくので、私の年齢では若い頃より34%位低下して11.8pg/ml が標準なのだそうです。

それくらいなら問題はないのですが、8.5pg/ml 以下にまでに低下していると、ホルモン補充(複数回注射)が必要になってきます。

検査は、採血と検尿、ヒアリングテストだけなので簡単でした。

採決と検尿の検査結果は、6.2pg/ml。(のちの再検査では4.8pg/ml)

ヒアリングテストは、50点以上だと男性更年期障害の判定要因になるそうですが、私は70点まで行ってました。

双方の総合診断の結果は、急性「LOH症候群」。

こうなると気力だけではカバーできません。

初めて聞く「不定愁訴」という用語

症状は「不定愁訴」。

不定愁訴とは、自律神経失調症と同じような症状のことです。

私は自覚できるくらいになっていました。

私の場合は、歩行のふらつき、耳鳴り、原因もなく極端な緊張状態とそれに伴う体温低下、息切れ、動悸…等々、その症状が断続的に襲ってきます。

駅の階段を上がると、休憩して息を整えないと気が遠くなり、倒れて顔面を切って通りかかりの人たちから手当を受けるにまで至っていました。

治療は、2週間に1回、テストステロンの筋肉注射を受けます。

ただし、改善には長い時間がかかるらしく、4か月位続けるそうです。(結局、月に1回にして1年続けました)

薬の処方はありません。うつ病に症状が似てるからと言って、見当違いの投薬をすると逆効果をもたらすのです。

知らずに薬を飲み続けている人は多く、症状が悪化しているそうです。

テストステロンって、昔、オリンピックの選手がドーピングでメダルを剥奪された事件のあれですよね。

このドーピングの話から連想することで、テストステロンのあるなしで、加齢により誰でもなる症状のイメージが皆さんにも伝わったかもしれませんね。

50代の男性ギタリスト・ベーシストで「演奏意欲が湧かないなぁ~。」とか「更年期かな?」「元気がなくなってエレキが下手になった?」という感じを自覚している人は、泌尿器科で検査を受けてみたらどうでしょうか?

今回の私の話は参考までに…。

マチャペロ
マチャペロ

次回は、具体的な、はじめての演奏動画収録の話だよ~。

ここまでのまとめ

楽器を弾くには荒ぶるくらいの気持ちの高揚がないと、良いフレーズや音色が出ない。

弦楽器は、各パーツやネック、ボディーの全体のバランスがとれて初めて本来の音色が出る楽器「弦楽器=バランス楽器」

弦楽器は音痴な楽器だから、それを克服するエネルギー?や技術がないと、聴いている人には伝わらない。

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