~DIYでスロープの設置/セカンドハウスと行き来するスロープを路盤材や砕石を敷いて施工。レンガは再利用なのでサイズ違いです~
隣の家を50代の借金で無理して中古購入した記事を以前書いたことがあります。
隣家との間は土地続きで外壁が1m50㎝くらいしか離れていないのですが、それぞれの駐車場からセパレートに通路(小庭)があって、低いフェンスで区切られています。
それぞれの土地が旗竿地の形状のため、2本の竿にあたる直線上にフェンスが立っているというイメージです。
このため、母屋から隣家に行くには、一旦、駐車場の方向に向かい、門を出てからすぐ横にある隣門を入り隣家までの小径を行かなければならない構造なのです。
もともと別の家屋なんだから、入り口が違うのは当たり前だけど非効率だよね!
そうなんだよ。
そこで今回は2つの我が家を往来するために、スロープをDIYで設置したことを紹介するよ。
フェンス外しから開始
まず、母屋と隣家に間にあるフェンスを1枚外すことにしました。
およそ畳1畳くらいのフェンスは、ボルトネジで締めてあるだけでしたので、取り外しはあっさり行うことができました。
継ぎ手がステンレスだったので覚悟していた錆び付きがなかったのは幸いでした。
しかし、このフェンスをどこに保管するか?
結構大きいものですし、将来、また元に戻すことも考えておく必要があります。
結局、互いの家の裏手に物置を設置してあるのですが、物置と既設のフェンスとの間に丁度良い隙間が空いている。
そこに外したフェンスを仮置きしてみると、そこだけがフェンスが2重に見えるだけで言われなければ気付かないし、もともとフェンスは風雨にさらされているわけですから、養生せずにそのまま置くことにしました。
あれから数年たちますが、腐食しやすいボルト継ぎ手もステンレス製のため、いまだにピカピカのまま保存できています。
さて、これで母屋の玄関を出て隣家の玄関まで4m程度、10歩いくかいかないかになりました。
開通した直後は、とても夢が広がったように感じましたね。
通路の妨げになるフェンスのアンカー
ここまでのところで、すでに気が付いている人もいるかもしれませんが、フェンスで土地間を仕切っていたわけですから、フェンスのアンカーブロック(基礎)が門からずっと続いているわけです。
地上に出ている部分は、およそ7~8cmあるので、隣との往来では気を付けないと躓いて転ぶ危険があります。
私も年齢をさらに重ねれば、毎日転ぶかもしれない。
これは何とかしなければなりません。
安全第一です。
まず頭に浮かんだのは、
① ホームセンターでよく見かける既製品のスロープです。
硬質プラスチックの物やセメント材の物がありますよね。
次に思い浮かんだのは、
② 隣家の庭の地中に埋設されていた煉瓦の再利用です。
煉瓦やブロックが庭の地中にたくさん埋まっていたことは、別の投稿で記事にしましたが、その頃は処分に困っていた頃でもありました。
そこで②案を採用。
レンガを再利用してスロープを造ることにした
レンガは直方体ですから、その形のものでスロープ状に敷設するということは、地盤の段階でスロープ状にしなければなりません。
地固めをどうしようか?
ここでなぜ考えてしまったかというと、将来的にはフェンスを戻すかもしれないということを前述しましたが、スロープも撤去することを前提に設置する必要があります。
通常のように、路盤材の上からターミックスを敷設するような、一般的な道路スロープの工程を踏むわけにはいきません。
まあ、煉瓦が波打ちしても良いので家にある材料でやっちゃえ!
素手作業の盛り土で傾斜面を形成することから始めました。
このまま煉瓦を載せたら。もちろん沈下してしまいます。
そこで盛り土の上に路盤材の小さな代用品ということで、両方の家の庭に敷いてある砕石を使うことにしました。
ギザギザしているので、ほぼ路盤材と同様の効果があるはずです。
さっそくこれを敷いて、薄い端板を持ってきて、デカいゴムハンマーで地盤を締めます。
地盤固めで思わぬアクシデント
「ボン!ボン!ボン!」
何度叩いたでしょうか?
こういう時って気が済むまでなんですよね…。
すると、少し凹んだところが出てきます。
それでいいんです。
地盤が締まっている証拠ですから。
凹んだところに砕石を充填して再度締めます。
次に、めだかのトロ箱を交換した際に出た、泥と砂利の混じったもがバケツにとってあったので、これを敷き詰めます。
本来、泥は後工程の煉瓦を均等に敷くときに使うかどうかの程度しか考えていなかったのですが、使いたかったのは川砂利です。
路盤層の上に敷いて締めると全体の硬性が上がります。
またまた、板越しにデカいゴムハンマーで
「ドン!ドン!ド?」
ここでアクシデント!!
泥が混じっていることを甘く見ていたので、最初のハンマーの一撃で板の横から泥が四方八方に飛び散っているではありませんか。
私の作業着や靴はもちろん、家の壁にまでペタッと付着していました。
泥で良かったです。
後の散水洗浄で問題ありませんでした。
再利用のレンガは形や数が揃っていない
さて、表面が乾かないうちに煉瓦をねじ込むように均等に敷き詰めます。
実は出土した煉瓦は、大きさがまちまちで、特に厚みが違うのには困った。
このため、作業途中でレイアウトを考え直すという不始末。
パズルのように組み合して、まあ、何とか見れるようにはなりました。
想定では、この後、人の往来で荷重がかかること、雨による砂の流出などがあると考えていたので、あと数回の煉瓦の脱着を覚悟していました。
ところが、煉瓦の周りを芝の根の繊維が覆ってくれたので、しっかりジョイントされた形になり、3年経ったこれまでに1度しか煉瓦の微調整をしていません。
また、目的である躓き防止についても、これまで発生していません。
葉っぱの緑と煉瓦の色というのは、あらためて見てみると綺麗な色の組み合わせなんですね。
初めからDIYスロープがあったみたいに、日常で行き来していますよ。
それを見るたび、DIYのやりがいを感じるなぁ~。
まとめ
レンガ敷きの石畳は路盤固めがすべて。
砕石を敷いて入念に転圧をかけること。
砂利を敷いて砕石をキッチリ締める。
この下地工程を怠らなければ、あとはレンガを均等に敷くだけ。
出来れば再利用のレンガではなく、形の揃ったものを使うこと。