~DIYでボリュームペダルの糸をケブラーに交換/DIYでボリュームペダルのポット交換/伸びないケブラー繊維は駆動系に最適~
私のボリュームペダルは、フェンダークラシックで 糸式の駆動型です。
現在では新型が出ていて このモデルは市場では お目にかかることは少ないです。
ボリュームペダルって 糸が切れたり ポットのガリが出たら もう使えないの?
材料選びのコツがわかれば DIYで修理できますよ
DIYでボリュームペダルの修理
ボリュームペダルの糸=ケブラー
糸式のペダルは動きが滑らかで操作性は良いのですが、ボリュームを回転させるための 強い荷重がかかっていますので 糸が切れてしまった人も多いかと思います。
私の場合は、以前にボリュームペダルに内蔵している 自作の電子基板に筐体を分解しないまま ハンダこてをあてようとして 糸にコテを近づけただけで 熱で溶けてパチ~ンと切ってしまいました…。
(手抜きをしてはイケマセンね…。)
糸駆動で有名な アーニーボールからは交換部品が出ていますが、他のメーカーに対して流用できるとは限りません。
私の場合は、釣具屋さんで売っている ケブラー繊維の「よつあみケプラーノット20号」を使っています。
本来この繊維は、Kevlar fiber と書くので ケ「ヴ」ラーのはずなのですが、日本の商品名はケプラーで売ってますね…。(商標の関係かな?)
高価ですが伸びないので作業性もよく安心して使えてオススメです。
中芯入りの「ノット」タイプです。
よつあみの製品には、細めの ケプラート という商品もあるのですが、芯が入っている ケプラーノット という方を私は使っています。
ボリュームペダルには、20号程度の太さが必要です。
ケプラーノットは、太い網状の紐なので、保管時には硬い中芯が入っていて、使う時に芯を抜いて 強靭な中空の網紐にして使うようになっているのです。
釣りをする方は この使い方をご存じかと思います…。
よつあみケプラーノット中芯入りは アマゾンでも売ってますのでリンクしておきますね…。
プーリーと滑車への糸掛け
さて、ちょっと慣れないと難しいかもしれない ケブラー糸の滑車掛けです。
ボリュームに付いているプーリーへはケブラー糸を2巻きします。
1巻きでは空回りしてしまいます。
かかと側の滑車は、上下に2つありますが、S字に糸を掛けます。
最後はケブラーの間にあるスプリングをグ~ッと伸ばしてフックに引っ掛けます。
最後に ボリュームの回転円周に合わせるために スプリングをグ~ッと引っ張って その間にペダルの踏みしろを合わせます。
既設のスプリングについて
既設のスプリングは、かなり短い物が付いていますが、これだと 前述のスプリングをグッ~と伸ばして糸掛けする工程では、伸びしろが無くてとても扱いにくいです。
そこで私は かなり長いものに交換しています。ワイヤー線の線径は0.85㎜のものです。
通販でも0.5㎜~1㎜くらいの類似のものが売っていますが、もし 交換してみるのであれば 細すぎず太すぎずの0.8~0.9㎜の物を選んだ方がよろしいと思います…。
《参考》デュアルフックテンションスプリング 線径0.85㎜程度ボリューム(ポット)について
ボリュームは消耗品なので ガリノイズが出たりして いづれは交換することになりますね…。
私のボリュームペダルのボリュームも以前に交換しました。
このボリュームは、昔、京浜東北根岸線の石川町にラジオセンターがあった頃、仕事の昼休みに立ち寄って買っておいた物です。
東京コスモス製の250㏀のBカーブで1978年12月 との刻印がありますね(ヴィンテージ…)
回転が凄く重たく 足で操作するのには丁度よいです。
実は500㏀のBカーブが欲しかったのですが…
しかしフル10では、
・ポットの最大抵抗値のちがいによる音質への影響はないこと
・コンデンサ併設のカットオフ回路ではないではないこと(厳密には回路に蓄電してますが…)
・パッシブペダルとしては同類
ということで、フル10なら 音質に大きな違いはありませんね…。
プーリーを固定する工夫
画像にあるように 糸を絡めるプーリーにプラスネジが付いていますが、これはDIYオリジナルです。
糸式は強い負荷がかかるので、シャフトとプーリーを強く固定する必要があります。
このため、シャフトにドリルで浅く溝をつけて ネジ式に交換してガッチリ取り付けてあります。
以上、糸式のボリュームペダルのケブラー糸の取り扱いと ポットの交換について DIYでもできることを記事にしてみました。
この記事の画像にあった ボリュームペダルに内蔵しているプリアンプについて知りたい場合は、↓の記事を参照してみてください。
まとめ
糸式のボリュームペダルの糸が切れて困った時、釣具屋さんで売っているケブラー糸を使ってDIYが可能。
ポットにガリが出て交換する時は、プーリーが空回りしないように シャフト溝を入れると有効。