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ハウスメンテナンス

DIYで雨戸をローラー塗装

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~外装塗装の経費節減/数多い雨戸のうち 足場が無くても塗装可能な枚数をDIY/溝は刷毛塗り 全体はローラーで仕上がり良好~

紫外線の直射を受ける南面の屋根の塗装が激しく剥離してきました

高所作業のため 足場を組まねば施工できませんが 費用は高額

しかし 今後を考えると外装全体を施工した方が むしろ費用効率化が図れます

machapero
machapero

同時期に 床下の木部保全剤(キシラモン)の塗布も行いたいため 外壁塗装の費用を圧縮する必要が出てきました

そこで 塗装事業者さんと相談の結果 私が施工可能な低位置の雨戸(大9枚 小3枚)はDIYで行い 経費節減する事になりました

《過去の関連ページ》雨戸のデッドニングで音漏れ対策

道具等の準備

塗料

今回は 塗装事業者さんのご協力で 足場から雨戸塗装したのと同じ油性塗料(セラMシリコンⅢ_KP221)と硬化促進剤を頂いたので 塗料の調達は必要ありませんでした

(ちなみに 雨戸塗装は水性でも可能ですが 鉄部やトタン用の油性シリコン樹脂塗料の方が耐久性があるそうです)

セラMシリコンⅢ(KP221)と硬化促進剤
セラMシリコンⅢ(KP221)と硬化促進剤

ペイントシンナー

一斗缶などに入ってる塗料は ドロンと濃い状態なので 特にローラー塗装の場合は ペイント薄め液が無いと塗料を延ばす事が難しいです

合成樹脂塗料の場合は ペイントうすめ液(またはペイントシンナーA)です

ペイントシンナーBは 純度が低く 洗浄などに使われます

ペイントうすめ液とは ペイントシンナーAのことです

ラッカーシンナーと間違えないように注意してください 親和性がありません

ローラー

雨戸は 凸凹があるので 4インチ(10㎝)のローラーハンドル中毛のスペアローラーを用意しました

もし 表面が平らな場合は 短毛の方がよろしいと思います

ローラーと刷毛等のワンセット
ローラーと刷毛等のワンセット

刷毛

雨戸の溝の形状に合わせて20㎜の刷毛を選びました

20㎜刷毛
20㎜刷毛

ローラーバケット

ローラーが 4∼6インチのミニタイプなので バケットはS型にしました

しごきネット

しごきネットは ローラーにつける塗料の量を調節するための必需品です(前掲の画像にある 黒い網)

ローラーバケットに付属していることが多いです(バラ売りもあります)

ローラーバケット内容器

バケット内容器は 使い捨て用で 使用後に残塗料がある場合に 後述の廃棄塗料の固化剤をそこに入れて 食用油の廃棄のように固めて ゴミの日に出すことが可能なので便利です

廃棄塗料固化剤

塗装時には 原液塗料に 硬化促進剤やペイントシンナーを入れて調合するので 原液の缶に戻すと不具合が生じることがあります

このため 残塗料は廃棄する事になるのですが 一般家庭で処分する場合に廃棄塗料固化剤が便利です

残塗料に水と粉末状の本剤を入れて かき混ぜるとブヨブヨに固まってきます

廃棄塗料固化剤を混ぜてブヨブヨ
廃棄塗料固化剤を混ぜてブヨブヨ

自治体によって違うかもしれませんが 食用油を固めて燃やすごみに出す要領と同じです

作業開始

下処理と養生

洗浄

長年の汚れを丁寧に落とします(高圧洗浄機を持っていればベスト)

不織布洗浄
不織布洗浄
スポンジ洗浄
スポンジ洗浄

ペーパー掛け

ペーパー掛けは 頑固な汚れを研磨する用途もありますが 塗料の載りが良くなる効果があります

また 古い塗装が剥離し始めている場合などにも効果的です

何らかの原因で 塗装面を平滑化する必要がある場合は 番目は120番を使う人が多いようです

通常 下塗りで400番 上塗りで600番が使い易いと思います

ペーパー掛け
ペーパー掛け

マスキング

マスキングテープ

マスキングテープは 私は18㎜幅の物を使っています(ギターのメンテナンスにも使っているので この幅が使い易いのです…)

密着していれば 多少の雨では剥がれないです

マスキングテープ
マスキング(テープ)

マスカー

雨戸の塗装は 戸を外して広い場所に寝かせて塗った方が 液だれを防げるので よろしいのですが 我が家の場合は そのスペースがありません

狭い所で作業が続く
狭い所の作業が続く

このため 立掛けたまま 戸の上部を塗る時は 一旦外して家に立掛けて目線で塗り 下部を塗る時は レールに戻して目線で塗ります

家に立掛けて塗る場合は ガラス面等の養生のため マスカーがあると安心です

ガラス窓をマスカーで養生
ガラス窓をマスカーで養生
バルコニーのトップコート保護
バルコニーのトップコート保護
雨戸の外し方

雨戸は2枚目が戸袋に隠れる箇所があるので 2枚のうち最初の1枚を外して2枚目を全面露出させないと塗れないです…

雨戸の外し方は 上部レールにストッパーのブロックが2箇所位あるので プラスねじで緩めて端に動かせば 戸を上に持ち上げることが出来ます

塗装工程

凹み部分を刷毛で塗る

ローラー塗りは 広い面積を塗る時に効率的で 塗った塗料の表面も平準化できるので仕上がりが綺麗です

しかし 凹み部分にローラーが接触しにくいので あらかじめ刷毛塗りしておく必要があります

凹みに刷毛を入れる
凹みに刷毛を入れる
隠れた奥へ刷毛を入れる
隠れた奥へ刷毛を入れる

刷毛塗りしたら 乾かないうちにローラー掛け方が 塗料が馴染んで見栄えが良いです

このため 戸板の上部 中部 下部の3エリアに分けて塗るとやり易いです

ローラー掛け

ローラー掛けは 凹み部分に入るように意識しながら 上下方向 左右方向に転がします

塗料を延ばす場合は V字方向にも転がします

ローラーが凹みに入るように
ローラーが凹みに入るように
塗料が延びるように
塗料が延びるように

※ 塗装中に撮影すると スマホに塗料が付いてしまうので 画像は塗装直前のものです

塗装工程だけで10時間…

今回は 大(1畳)9枚 小(半畳)3枚の12枚(10畳半)の塗装作業でした

塗装技術のない私が DIYで行うには かなりキツかったです

特に 塗料の調合に慣れてないので 垂れを気にして うすめ液の分量が少なかったようで 塗料の延びに影響しました

また 大サイズを取り外す時 風に煽られて中止にした日もありました…(マジで危なかった)

取外時に強風に煽られ危険だった
取外時に強風に煽られ危険だった
室外機を動かして塗装
室外機を動かして塗装

作業終了と思いきや…

ちょっと見では 艶があって綺麗に出来て 塗膜もありそうなので これで終了と思っていたのですが

翌日 乾いた塗面をよく見ると 凹み部分の塗り残しが結構ありました…

白地に白系統の塗装なので 目を凝らしてよく見ないと分からないのですが 気に入らない!

凹み部分に刷毛入れするだけでOKかなと 修正作業をし始めたのですが やはりローラーも回さないと仕上がりが悪い…

という事で2度塗り工程を開始!

2度塗りしたが思わぬトラブル…

12枚の2度目の塗装を始めたのですが 残り大3枚まで作業したところで 雨の予報と乾燥時間を考えて その日は作業中断

翌々日 残り3枚だから楽勝ムードでした…

ところが 1枚目の1/3にローラー掛けしたところで 取り替えたばかりのスペアローラーの毛が かなり抜けて付着しています

他のスペアに交換して 作業を進めましたが 一旦乾かして後日に研磨する必要があります

無念の研磨作業に…

塗面の乾燥後 本来必要なかったはずなのに…と思いながら研磨作業を始めました

120番の番目で整形してから 600番で平滑化です…

研磨(120番→600番)
研磨(120番→600番)

研磨してたら 他の塗面が気になりだす…

研磨した面を塗り直したら終了と思いつつ 全枚数の塗面を再チェックする必要を感じました

気泡があって気に入らない箇所も マスキングテープで次々マークしたところ 他の戸板にも たくさんNGが出てしまいました…

ムキになった結果 全枚数でローラ―を回す羽目になりました

無泡で抜毛しにくいスペアローラー

少々高価ですが 無泡タイプで抜毛しにくいスペアローラーに買い換えて塗装再開

最初からコレにしとけばよかった…仕上がりが格段に違います

無泡ローラー(4インチ)
無泡ローラー(4インチ)

今度こそ作業終了

私は 深追いして失敗するタイプなので 塗面の艶を出す程度に薄くローラーを回しました

全12枚の3巡目の作業で 一斗缶の塗料も丁度なくなりました

丁度 塗料も全て無くなった
丁度 塗料も全て無くなった

マスキング剥がし

塗装作業で一番楽しいのがマスキングを剥がす瞬間です…至福の時です(笑)

剥がす時が一番楽しい
剥がす時が一番楽しい

今度は 気泡や抜毛の跡も無く ようやく納得して作業終了!

やっと納得して終了
やっと納得して終了

まとめ

雨戸塗装は 刷毛とローラーを使うので 手際よく作業が進むよう 塗料とシンナーの調合具合など 十分な作業シミュレーションの準備をする必要があります

また 今回のような手戻り作業は 何倍ものダメージを受けるので 道具は多少高価であっても その効果をよく調べて選定することをお勧めします

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