~エレキギター・ベースのノイズ対策/アルミホイルをキャビティーに貼って簡単ノイズ対策/エアコンノイズの抑制に驚きの効果あり~
シングルコイルのPUは ハムバッキングPUと比べてノイズが課題でした(シングルの音は 病みつきになりますけど…)
この事は 現在はPUのノイズの抑制機能が発達し あまり話題にならなくなりました
他方 エアコンの季節になると「ジ~ あれっ!何のノイズかな?」という事がしばしばあります
エアコンのインバーターからは 関東地方では50Hzの倍数(50,100,150…) 関西地方では60Hzの倍数(60,120,180…)の周波数ノイズが出ているそうです
ノイズが侵入する経路は PUの他に 配線から入る場合など 様々の原因がありますが 今回はキャビティー内の配線から侵入するノイズをアルミホイルを使って防御してみました
ホントに効果あるのかなぁ~って感じでしたが…
今回対象とする竿は ジュンヨシハラ のフレットレスベースです
そもそも このベースは リサイクルショップで4,000円で買ってきたジャズベースをフレットレスに私が改良した物なんです
ガリノイズの修繕相談から始まった
最近 このベースの使用頻度が上がっていますが それまでは寝ていたことが多かったため ボリュームからガリノイズが出ることがある という情報が彼から入りました
ガリノイズは クリーニングでとりあえず改善
ポット内に潤滑剤を噴射したところ すべてのポットのガリが出なくなりました
もうしばらく使えそうです
二人の会話でハムノイズについても話題に
ノイズの経路は 様々の原因がありますが
まず マウントしているPUは セイモアダンカンのSJB-3クウォーターパウンド(SJB3nとSJB3b)
サウンドハウス/SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SJB-3n Quarter Pound Jazz Bass Neck サウンドハウス/SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SJB-3b Quarter Pound Jazz Bass BridgeこのPUは それぞれが逆巻き・逆極性になっているので セットで使うことで 同位相のハムキャンセルになっている優れものなので ノイズ対策を施す対象からは外してよいでしょう…
キャビティー内に導電塗料が塗られていない
そういえば このベースは キャビティー内に導電塗料と そのアースが施されていないことを思い出しました
同時に DIYでキャビティー内の全体にアルミ箔を貼って コントロールサーキットの金属板でアルミを挟む(接続する)ことを思いつきました
100均のアルミホイルでシールドしてみよう
まずは 結果の画像から…
こんな感じにアルミ箔(厚さ10μm)を貼り付けました(作業中の画像が無くてゴメンナサイ)
穴の出口周りの はみ出たようなアルミは サーキットの金属板と接触させる大事な部分です
穴は深いので 薄いアルミ箔を爪を立ててギュッと押し込むと穴が開いてしまいます
両面テープで貼り付ける場合の手順は
①先にアルミ箔の型を形状する(爪を立てずに丁寧に…)
②アルミ箔を一旦抜いて キャビティーの底面に両面テープを貼り付け
③アルミを入れて 先に底面のみ貼り付け
④穴の側面(注意:片側だけ)に両面テープを貼って接着
⑤同じ要領で 残りの側面を貼り付け
いっぺんに両面テープを貼りたい場合は 紙の剥がしを一つ剥がして アルミ接着 次を剥がして接着 という風にやればOKです
手順を考えて施工しないと 薄~いアルミが あちこちにベタベタくっ付いて 収拾がつかなくなりますwww
テストして完成~
あまり期待していなかったのですが サーキット板を閉じてビックリ!
シングルコイル特有のノイズは 勿論残りますが エアコンインバーターのジ~っていうノイズが無くなって シ~に変わってるではありませんか…
早速 ユーザーのジュンヨシハラにもテスト結果の違いを視聴してもらいました
ノイズが 聴覚上明らかに判るくらい減ってるという事でOKもらいました
まとめ
キャビティ内のシールドは 導電塗料を使うのが一般的ですが 高価なので アルミホイルを使って密度の高いシールドをDIYで施す事が可能という結果でした
ユーザーからは ノイズで気になる事が無くなったと評価をいただきました