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電子工作

DIYでプリアンプを作ってボリュームペダルに内蔵

この記事は約6分で読めます。

~DIYで音痩せ対策/自作プリアンプ(クリーンブースター/ラインドライバー)をボリュームペダルに内蔵し音質調整が可能に~

※最近、パッシブブースター という 少々矛盾した呼び方がありますが、それに当てはまるかもしれません…。

ここでも、はんだごての準備が必要です。

はんだ付けに不馴れな人は、 別ページの「ギター・ベース配線のはんだ付けのコツ」もあわせて参照してください。

また、後にFET等の仕様変更もしていますので そのバージョン記事も参照してみてください。

《要点シリーズ》第2章『オリジナルの音作りとDIY』②音痩せしない仕組み作り

折角ギターが良い音を出しているのに、ボリュームペダルやシールドケーブルの長さによって、音質の減衰現象が起こります。

特にボリュームペダルをギター側にかませて、歪み調整しているセッティングの人には、とても大きな課題です。

そこで私は、プリアンプ(ラインドライバー)を自作して対策しています。

弟子?
弟子?

「女の子なんでハンダづけなんてやらな~い。」

と言う人は多いかもしれないけど、電子工場では女性のはんだ工がたくさん活躍してるよね。

マチャペロ
マチャペロ

おーっ、いいぞいいぞ!

自分の音を作るって楽しいだろ?

プリアンプ(ラインドライバー)の自作について

これは、有名なguncontrolさんのブログ<ぴゅあ☆ぴゅあ1949>で詳しく公開している「自作1石プリアンプ(1)(リンク先を必ず参照してください)を基にかなりの改良を加えています。

半田ゴテと電子パーツを取り寄せれば、皆さんも自作できると思います。

私が加えた改良は、guncontrolさんの公開版の設計をもとに、ダイオードで電流の再整流化と突入電流防止抵抗、電源リップルノイズ対策用のコンデンサ増設、入力インピーダンス抵抗に670kΩを施し、主に電源系統を設計変更して製作しました。

また、ハイカットは13.25khz、ローカットは72.3hzに設定しました。

(後段「ボリュームペダルへの内蔵について」で記述あり)

当初配線図
配線概要図

※入力直下に入力インピーダンスを決める抵抗が直列で670kΩ分設けていますが、調節しながら増設したためです…。

ルビコンのPPS(ポリフェニレンサルファイドフィルムコンデンサ)とTDOの抵抗は、透明感があってとてもいい音しますよ。

もうこのパーツしか使いたくないと思うくらいです。

色々試して出した結論です。

TDOの抵抗は、店舗販売をやっておらず、通販もないので、本社に振り込んで送ってもらいました。(当時)

その他のパーツは、秋葉原のパーツショップの通販で買えるので、1,500円くらいで賄えるかな。

星マークが改良箇所
星マークが改良箇所

この写真はベース用にコンデンサーの値も変更した試作品。

また、設計にあるハイカットコンデンサとローカットコンデンサーの値(値の選定表も上記ブログに掲載されています。)を変えて、音域レンジを拡げています。

この回路は6dbのブーストをしていますが、outputのインピーダンスは100kΩ程度あるので 最近流行りの言い方だと パッシブブースター ということになりますかね…。

ベース用の基板
ベース用の基板

この写真は、星マークのコンデンサーを再度変更して、ベース用の仕様が完成したところ。

このような、音が通過する回路では、電源から来るノイズ(関東では50Hz)のブーというリップルノイズの音が天敵となります。

私は先の回路基板上で対策部品を増強していますが、そもそもAC→DC変換アダプターのノイズ対策が、ちゃんとされていれば大丈夫なのです。

そこでお薦めなのは、プロビデンスのACアダプター(バッテリーエミュレータ9.6)です。ピタッとノイズが消えますよ。

ボリュームペダルへの内蔵について


私は、前項で作成したプリアンプ(ラインドライバー)をフェンダークラシックのボリュームペダルに内蔵しています。

ボリュームペダルにプリアンプ基盤を内蔵
ボリュームペダルにプリアンプ基盤を内蔵

電源ノイズ対策のため、ダイオードと逆流防止抵抗、電解コンデンサーの容量などを増強している。

基盤の裏側の配線
基盤の裏側の配線
ボリュームペダルの裏側
ボリュームペダルの裏側

画像右上)チューナー接続用の穴を拡げて9V電源用のメスジャックを取り付けでいる。
画像下部)改良の仕様表示ラベル。

箱もかっこいいので掲載しました。
箱もかっこいいので掲載しました

オールド感を出すためにワザと擦れ文字になってました。

これ、楽器店の店頭に偶然中古で出ていて即決で買ったんです。箱まで付いていて、とてもコンデションが良かった。

昔は ボリュームペダルを使う人は少なかったけど、今はペダルボードに組み込むのが普通になったので、ネットにもずいぶん出てますね


筐体の加工箇所は1つで、チューナー接続用の穴を拡げて9V電源用のメスジャックを取り付けただけです。

あとは、信号の流れに沿って基板とボリューム回路とを接続コードで、何か所かハンダ付けするだけです。

これにより、歪みとクリアの調整が足元で容易に出きるので、幅広いサウンド対応が出きるようになりました。

今回公開した改良版の配線設計図は、初公開ですので、皆さんのお役に立つことを願っています。

《 補 足 》

(R3.4.8更新)基板のinputとoutputの接続順をボリュームの後にして歪みのかかり具合の強弱を明確にしました。

ボリュームペダルによる歪み調整に合わせて、オールドギブソンの配線(ギブソン50sスタイルワイヤリング)にも施しています。関連記事はこちら↓

【まとめ】

ボリュームペダルやシールドケーブルの長さによっては、ハイ落ちや音痩せが問題になります。

ここでは、プリアンプ(ラインドライバー)を自作してボリュームペダルへ内蔵することで改善した例を紹介しました。

自分で設計できるようになったらいいな~。

秋葉原も行ってみたい。

マチャペロ
マチャペロ

ゼロからの設計じゃなくて、私は公開されているものをベースにしているよ。

自作エフェクターの本も色々出てるよね。

machapero
machapero

《要点シリーズについて》
 通勤・通学の移動時間に、ボリュームのある記事に遭遇すると「この話は、つまりどういうことなの?簡潔に教えてくれないかなぁ!」と思うことが多々あります。
 このため、このページは出来るだけ短く、大事な要点だけをまとめてあります。
 要点シリーズになっているので、前後ページへのシフトやメニューを使って、毎日1ページづつ読んでいけば、自分で行うメンテナンスはバッチリです!

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