~ギターサドル(ブロックタイプ)を亜鉛合金からスチールに交換/サスティンの飛躍的向上/ピッキングの強弱に敏感で表現力が向上~
以前 我が家のセミアコのサドルをKTSのチタンサドルに交換した時 生音が大きくなり(音が前に出て) サスティンが驚くほど向上した経験がありました
その経験があってか もう1本のシンラインの音が前に出てないように感じてました
サドルをKTSに変えてみたいのですが ブロックタイプは質量もあって 現在では驚くほど高価になっています
検討∼購入∼取付
まずは現状何が付いているのか?
磁石を当ててみると ブリッジプレートは付くのでスチールですが サドルは磁石が付きません
イモねじとオクターブスクリューは スチール製
サドルは何で出来ているのでしょうか?
1つのサドルを外してみたら 偶然メッキの一部が剥がれていました
銅の色が見えます
私はてっきりブラス製だと この時は勘違いしてしまいました
ブラス製ならイイじゃん なんてX(旧Twitter)に呟いてしまいました…(笑)
しかし 音が前に出てこない…サスティンも悪いし…ブラスってこんなもんなの?何かおかしい…
ネットで良くよく調べてみると メッキの下処理で銅を塗る という記事を見たのです
もしブラス(真鍮)なら 銅と鉛の合金で黄色がかった色になってるハズ
もう一度サドルを外して 銅色のところを削ってみました
ありゃ!下から灰色の鉛っぽいものが見えてきました
亜鉛合金ですね…
裏を見ると ダイキャスト製法で発生する流し込みの跡がハッキリ見えます
このサドルの正体は 亜鉛ダイキャストのサドルだったのです
スチール製サドルの検討
前述したように KTSのチタンサドルに交換したいのですが ブロックタイプは質量もあって 現在では驚くほど高価です
私がサドル交換で期待したいのは サスティンとピッキングに敏感な元気な出音です
それならば スチール製かな?
ブラス製はサスティンでスチールに少し劣るし スチール製は荒っぽさがあるものの これまでの経過から いっそのこと反応が早くて元気な出音を期待しよう…と決断しました
適合サイズは厳密に選定
今回の交換方針としては ブリッジプレートはそのままで イモねじとオクターブスクリューは 交換中に決めること としました
既設のサドルは ピッチ10.5㎜ 長さ20㎜ 厚み4.9㎜ です
色々なメーカーのサドルを調べたところ GOTOH / S21 がサイズに合致しました
サウンドハウス:GOTOH / S21購入∼取付
購入したスチールサドルと既設の亜鉛合金のサドルの重さを比べると スチールの方が手で持って判るくらい重厚な冷たさがあって重たいです
イモねじは 高低幅の都合で元に使用していた物を使いました
また スチールサドルにセットされていたイモねじは 磁石の付きがイマイチで鉄と何かの合金なのかもしれません…
オクターブスクリューは 新旧どちらも磁石にビシッと付きます
スプリングを少しカットしてるので ともに元の物を使用しました
作業終了とまとめ
今回の作業は ノイズ対策の施工と共に行いました
PU直接のノイズ対策も行ったので 音の曇り(コンデンサ化 ハイ落ち)を懸念したのですが 金属カバー使用時と同程度にとどまると思います
逆に 今回のサドル交換で ハイの成分がくっきりして サスティンも格段に良くなった為 ノイズ無しで とても弾き易くなる結果となりました